はじめに
ドミニカ共和国での暮らしには、日本ではなかなかできない体験がたくさんあります。その中でも特に印象的だったのが「ココナッツを採って食べる」という日常の一コマ。
私の家の裏庭には大きなココナッツの木があり、現地の少年がその木にスルスルと登って、実を落としてくれるんです!
日本では稀にスーパーでパック入りのココナッツウォーターを見るくらいで、ココナッツの実を丸ごと手にする機会はほとんどありませんよね。でもドミニカでは、新鮮なココナッツをその場で切って、ジュースを飲み、果肉をスプーンですくって食べるのが、ちょっと特別だけど当たり前の光景。
今回は、そんなドミニカならではの「ココナッツの食べ方」を、写真と一緒に紹介していきます!
ココナッツを採る!少年の木登りのスゴ技
私が住んでいるドミニカの家の裏庭には、なんとココナッツの木が生えています。しかもその高さはかなりのもので、見上げるだけでも圧倒されるほど。日本ではまず見かけない光景ですよね。
ある日、家に戻ったら、ホストマザーに呼ばれて裏庭にいきました。すると近所の少年がココナッツの木に登っており、たくさんココナッツをポンポンッと地面に落としていました。

あまりにも慣れた様子に、「これって日常なんだな…」とびっくり。
ロープもなしに登って、あっという間に、木から降りてきました。結構な高さですので、私は想像するだけで心臓がキュウっとします。


日本ではお金を払って「ココナッツ体験ツアー」になりそうな出来事が、ここでは自然な日常の一コマなんだなあと感じました。
ココナッツウォーターを味わう
ココナッツを無事に採ったら、次は中のジュースを飲むための作業です。
落とした実は殻がとても固いので、近所の少年とホストファミリーの男の子がノコギリを使って勢いよくザクザク切っていきます。
ノコギリの切れ味はあまり良くないみたいで、何度も力を込めてザクッ、ザクッと切りつけながら、少しずつ開けていく感じ。見ているだけで迫力があります!


見ているこちらはドキドキするけれど、手慣れた様子であっという間にカット完了!
切り口からは、透明なココナッツウォーターがじわ〜っとあふれ出てきます。
コップにうつすことなく、そのままごくごくと飲むのがドミニカ流。

飲んでみると、ほんのり甘くて、なんともやさしい味。あまり馴染みのないので、日本人は好き嫌いが分かれるかもしれません。そして常温ですので、とてもぬるいです。私の同期は苦手です。
私はベトナムで同じように常温ココナッツジュースをストローで飲みましたが、その時は正直苦手な味でしたが、ドミニカ共和国に来て飲む回数も増え、結構好きになってきました。

暑い日の水分補給にぴったりです。
ちなみに、ココナッツウォーターは電解質が豊富で、スポーツドリンクのように体にうれしい成分が詰まっているそう。現地の人たちはもちろん、観光客にも人気の飲み物なんです。
白い実をスプーンですくって食べる
ココナッツウォーターを飲み終わったら、次はお楽しみの「中の実」。
再びノコギリを使って、実を半分にパカッとカットしてもらいます。
これがまた固くて大変そうなのですが、慣れた手つきでスパッと切ってくれました。

パカッと割ると、内側には白くてつやつやした果肉が。
それをスプーンで削って食べるのが、ドミニカスタイルです。

この白い実、見た目はしっかりしてそうですが、実際は柔らかすぎず、ほどよい歯ごたえがあって、ナタデココに少し近い食感。ほんのり甘くて、素朴な味わいがクセになります。
私は正直、ココナッツウォーターよりこの果肉のほうが好きです😊
スプーンですくう感覚も楽しいし、自然のデザートをその場で食べているような特別感があります。
ただし注意点もひとつ。
ウォーターをたっぷり飲んだあとに果肉を食べると、お腹がパンパンになります。
美味しいからつい全部食べたくなるけれど、満腹必至なのでご注意を(笑)。
日本ではなかなかできない貴重な体験
ココナッツはドミニカでは特別な果物ではなく、ごく普通に暮らしの中にあるもの。
「わざわざ買うもの」ではなく、近所の木から採って、飲んで、食べて、分け合う。
そうした暮らしの中で、私は改めて”自然とともに暮らす”感覚や、地域の人とのつながりのあたたかさを感じています。
日本では、ココナッツは南国の珍しい果物。でもここでは、誰かと一緒にココナッツを囲むのが日常なんです。
ココナッツの話ひとつ取っても、食べ物への価値観や生活の感覚の違いを知るきっかけになりました。
まとめ:ドミニカで出会った“ココナッツのある暮らし”
裏庭でココナッツを採って、割って、飲んで、食べる。
そんな体験が当たり前になりつつある今、ふと「日本では絶対にできなかったな」と思います。
ここでの暮らしは、驚きと発見の連続。
ココナッツを通して、文化や人との距離の近さ、自然の豊かさに気づくことができました。
これからも、こうした小さな体験や気づきを、少しずつ記録していきたいと思います。
